”MID(ミッド)ノット”の応用形である、『ハラ・ムスビ』について説明させていただきます。
『キャスティングすることを前提として考案されたノットがどれほどあるだろうか?』という疑問から、15年以上にわたり、試行錯誤を繰り返してします。
”ショート・リーダー”・・・例えば、リーダーとメインラインの結束部をロッドに巻き込まないのであれば、どのようなノットであっても”強度”さえ保たれていれば問題ないでしょう。
問題となるのは、その結束部をリールに巻き込む場合です。
通常行われているミッド・ノットやFGノット・・・その何れもが、ノットの最終段階におけるハーフ・ヒッチで『歪な部分』が出来ます。
この『歪な部分』をスプールに巻き込むことで、キャスティング時に色んなトラブルが生じます。
”MID(ミッド)ノット”の結束強度は誰もが認めるところでしょう。
しかしながら、『特別な道具を使用することなく、いつでもどこでも簡単、迅速に出来ること』・・・ではないと考えるに至りました。
”ハラ・ムスビ”は走行中の船の上や、ディープ・ウェーディング時においても、素早く、簡単にできます。
とにかく試し、実釣してみること。 『破断テストを繰り返すこと』で、このノットに対する信頼が深まっていくと考えます。
白いロープがメインライン、緑のロープがリーダーだとお考えください。

@ リーダーをユニ・ノット(ネイル・レス・ネイル・ノット)にて、メインラインに絡めます。
『ネイル・レス・ネイル・ノット』につきましては、”ライン・システムについて”をご覧ください。

A メインラインをリーダーに巻きつけます。

B 折り返して巻きつけた後、ハーフ・ヒッチにて巻き止めます。

実演画像です。 ここではPE10号と130ポンドリーダーを使用しました。
@ まずはユニノット。 ライン先端を3〜5回くぐらせます。

A このカタチになるよう、引き締めます。

B プライヤーを使用して、締めこみます。

C このカタチが理想です。 この段階で、リーダーをギリギリの長さに切ります。

D 適度にテンションをかけながら、メインラインを巻きつけます。

E 適当な回数、長さまで巻きつけます。

F 折り返します。

G 巻き終わり。

H 優しく、ハーフ・ヒッチにて巻き止めます。

I ハーフ・ヒッチを交互に繰り返します。 締めこむ前に、ラインを充分に湿らせます。

J 適当な回数で、巻きとめます。 ギリギリでカットして、完成です。

K 完成形。

破断時の画像です。 ここではPE1.2号とフロロ8号リーダーを使用しています。
メインラインがノット部から順を追って溶けていき、最終的にはミッド・ノット(巻きつけ部)の内部で切れることが理想です。
巻きつけ部の全てが溶けるようであれば、巻きつけ回数、長さが不足していることになります。

ノットの耐久性を高めるためには、やはりダブル・ラインを使用することが必要だと考えます。
ダブル・ラインを組み終わったら先端部をカット。 ヨリを入れて一本のラインとし、”ハラムスビ”です。
オカッパリや船の上においては”膝”等を使うことで長めのダブルラインを作ることが容易にできますが、例えばディーウ・ウェーディング時においては、そうもいきません。
この画像をぜひ、参考にされてみては如何でしょうか。
@ まずは15回ほど、捻ります。

A 腕を入れます。

B このように、です。

『ビミニ・ツイストの強度』・・・PEラインで行う場合は、『キッチリと、約15回』ハーフ・ヒッチを重ねることで、ライン強度の80パーセント以上を確保することが可能になると考えています。
ハーフ・ヒッチの回数が少ないと、メインライン強度の50パーセント以下で破断することがあります。 要注意です。

下記画像のように、『片方のラインにハーフ・ヒッチ後、もう片方のラインにも。 そして二本まとめてハーフ・ヒッチ。
これを繰り返すことで、メイン・ライン強度の90パーセントほどを確保することが可能になります。
